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素直に謝れますか？

• By Ryoko
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子供の頃観た映画とか、

アメリカのドラマなどで、

いつも不思議に思っていたことがあった。

熱く激しく喧嘩していると思ったら、

ちょっと後には、

どちらかが、

「さっきは、悪かったよ。ごめん。」

と言い、

「あら、私の方も、ごめんなさい。」

と言って、

あっさりと仲直りするシーンである。

どの映画でも、どのドラマでも、

そんな人間関係を見て、

我が家と随分違うものだと、
子供心に思ったものだ。

「どういうことだろう？」

「どうして、
　そんなにあっさり謝れるのだろう？」

日本人とは違うらしき、

欧米人の習慣に興味をもった。

アメリカでは、
喧嘩も激しいが、
皆、自分の過ちを素直に認めて、
潔く、謝れるんだな～

などと、なんとなく憧れて、

大人になったら、
私もそんな風になりたいものだ

そういう人間の方が
ずっとカッコ良くて、いいに決まってる、

と考えたりしていたのを覚えている。

そして少し前に、

まさにその実体験をしたので、

それは、ドラマの中だけのセリフ
というわけではないことが
実証された。

車で出かけた時、

駐車しようとした際、

何が気に入らなかったのか、

そばに歩いていた女の人が、

いきなり私に向かって怒鳴り出した。

「何をしたかな？」

と振り返ってみても、
思いつかない。

「気づかないところで、
　変なことしたかな？」

と考えてみても、

う～ん、

どうしてもわからない。

相手は、かなりの剣幕だから、
相当、気に入らなかったのだろう。

いやあ、何かしたなら悪かったけど、
それにしても何だろう？

などと考え、

よくわからず、
そしてびっくりしたまま、

駐車を終えて、
ちょっとばかり用事をするのに
そのまま車内で携帯電話を触ったり
色々していた。

結構な時間が経った後だったのだが、

先ほど、私に怒鳴り散らした女の人が
私の車の方に歩いてくる。

まだ何か文句があるのかと思って、

それならそれで、
喧嘩するか、

一体何が気に入らないのか、

誤解があるなら、ちゃんと
話をしよーぜ。

こっちだって、何があったか
知りたいじゃないのさ。

というつもりで
ドアを開けて対応しようとすると、

「さっきはごめんなさい。悪かったわ。」

と言って、去って行った。

驚いたね。

子供の頃観た、
映画やドラマの通りだったからね。

日本じゃ、一度
感情が噴火して怒り出したら、

意地でも謝るもんか

というみっともない姿はみても、

潔く謝る人なんて、

全くといって記憶にない。

（しぶしぶとか、仕方なしにという感じはあっても）

自分が悪いと思ったら、

潔く謝る。

映画の中だけではないのだ。

いや～、
子供の頃から自立心を鍛えられるだけあって、
大人だな～

と思った出来事だった。

きっと、その女の人、
自分がヒステリックに怒鳴り散らし、
感情をぶちまけたことについても
反省したのだと思う。

それに比べると
日本は、こういうところ
かなり恥ずべきとこだよね。

親が怒り狂って意地でも謝らないなら、
子供だって、
自分の過ちなんて、
絶対認めたがらないだろうね。

ああ、貧しき心もつ人の数が
少しでも減りますように・・

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