「どん底」よ、ありがとう
- By Ryoko
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自分を高めたい
と願って、
やったね、高まったぜ！
なんてウマい話はあり得ない。
その逆で、
どうやったら？？
なぜ思うようにならないのか？？
と頭を悩ます方が
断然多い。
なぜなら、
自分を高める
というのは、人間にとっての
究極の目的
でもあるわけで、
それだけ価値がある
ということなのだから、
そう簡単でないのは、
まったく不思議なことではない。
カンタンと甘く考えている人が
時々、人生を大きく失敗したり、
痛い目に遭っているわけだけれど、
それで心を入れ替えて
心機一転、新しい自分を作る気が
「本気」
になるなら、
それはそれで、素晴らしい。
大失敗よ、ありがとう
ということになる。
これが中途半端な失敗なら、
心を入れ替えて
なんて、謙虚な気持ちになるどころか、
この部分は残して
ここんとこだけ、ちょこっといじろうか、
なんて
ケチクサイことを考えることになるから、
その思考でつくる人生もまた
ケチクサくなる。
たまに、
どん底から這い上がりました
なんてドラマティックな成功物語に
私たちは感動したりするけれど、
借金数億円のどん底
とか、
手足両足なくなっちゃいました
なんて大イベントは、
成功のキッカケにと願ったところで
普通はやってこないのだから、
今の自分を「どん底」に見立てて、
これから成長する自分に期待すればいい
と思う。
それを、
プライドが邪魔して
自分が「どん底」であると
言ってしまうことに抵抗し、
「今の自分だってまんざらでもない」
なんてことにするから、
いつまでも
本当のどん底でいるしかなくなるのだ。
なんとも人間は、あまのじゃく。
いつまでそんな生活を続ける気か知らないが、
そろそろ
自分の間違いに気づき始めている人の数も
一方で増えて来ている。
とにかく今は、
「手遅れ」なんてことにならないを
ひたすら気をつけなければならない時だけど、
本当に自分を高めたいなら、
自分の「どん底」を
さっさと設定してしまう方が
話は早いのだけどね。
「手遅れ」
というのは、珍しいことでなく、
世の中にいくらでも、
本当にあることなのだ。
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