訓練の賜物

  • By Ryoko
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骨の折れるようなことは、

生きていれば、頻繁にあることだ。

大変だからと逃げれば、

当然ながら、
逃げ出すような人間が出来上がることになるし、

黙々とやり遂げれば、
やり遂げる人間が出来上がることになる。

どちらが良いかは、
選択の自由だが、

これがたまに、難しい時がある。

何が難しいかといえば、

逃げ出すべきか、
やり遂げるべきか、

分からなくなる時だ。

間違えば、

逃げ出さないといけない時に頑張って取り組み、

やり遂げなくていいことに時間を割く
ということになってしまう。

この見分けができるようになるためには、

自分のことが見えていないといけない。

自分がやっていることが、
どういう意味を成すのか、

自分の考え方の癖が
どのような弊害をもたらしているのか、

などなど。

これが分かっていない、

あるいは、見間違いでもしているなら、

自分の進むべき道からは
足を踏み外しているに違いない。

平均台でもなんでも、
目をしっかり開けているから
ちゃんと渡れるのであって、

目をつぶって
人生を上手に渡れるかは、かなり疑問。

恋に盲目なら、まだしも、

人生に全盲じゃ、

あまり楽しくはないだろうと思う。

やってはいけないことと、
やらなければならないこと。

自信をもって、

分かっている

見えている

といえるか。

なぜ、そう言えるのか、
その根拠は?

そうやって自分を確認するのも

良い訓練になるだろう。

実力というのは、
いつも、訓練の賜物なのだから。

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