本物と関わるということ

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音楽の話題を続けると、

世の中には、

良いものと悪いもの

というのがあって、

その間には、

悪くはないけれど、良くもない

というものもあります。

私は、自分の身体に入れるものが
良い物でないとき、
比較的顕著に身体に反応が表れます。

以前は、これを、精神的なもの
と思っていました。

なぜなら、「何となく気分が悪い」
と感じるからです。

ところが、最近気づいたのは、
これって、「身体の反応じゃん」、
ということです。

音楽に話題を戻すと、
以前、クラシック音楽を、
もっと頻繁に聴くようにしよう
と思ったことがあったのです。

適当に、安価で、初歩的なクラシック音楽のCDを
複数買ってきました。

でも、どうにも、聴き続けられないのです。

がんばって聴こうとするのですが
やっぱりだめです。

2枚目ならいいかもと試しましたが、
どうにもダメです。

そのずっと後になって、
「私たちの演奏会の録音なの」
といって、たまたま知り合った方から
CDを頂きました。

わりと有名な演目が書いてあったので、
なにげに聴き始めたのですが、
以前、どうしても聴き続けられなかったCDと
同じような反応がおきました。

気持ちが悪くなったのです。

気分が悪いを通り越し、気持ちが悪いのです。

(演奏云々でなく、私個人の反応です。)

それ以来、耳から入れるものであっても、
このように人間に影響するのかと思ったら、
「幼児の頃から、本物に触れさせて育てよ」
という理論が、はっきりと体感できたのです。

口から入れるもの
目に入れるもの(見るもの読むもの)
肌に触れるもの

全て同様です。

環境の大切さを、私はよくセミナーの中でも
お話ししますが、
どれも、私自身の実感でもあります。

どういう人の中で、
どういう会話をするのか、

どういう考えの中で、
どういう発想をするのか、

ダイレクトに触れて、
自分にインプットされるのですから、
大切に違いありません。

子供の頃は選択の余地がなかったとしても、
大人になってもなお、
自分の希望する空気に触れない、
それを選ばないというのは、
実はとても危険であり大問題であると、
誰もが自覚をもてるといいなと思います。

勿論、我欲にまみれていると、
我欲を満たす物が魅力に感じます。

損得勘定に汚れていると、
純粋なものをかえって、
「悪いもの」「必要ないもの」「自分には関係ないもの」
という位置づけにして、避けていきます。

色々な環境がありますが、
魂が喜び、
感性が磨かれ、
心の浄化を優先する、

そんな環境を自分が選ぶことも
大切なことです。

本物風の偽物が多い現代では、
その見抜く目を養い、磨くのに、
エライ努力と、方法が必要なのはいうまでもありません。

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