知恵、叡智、勇気、欲しいのは?
- By Ryoko
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言うまでもなく、
世の中には、
「かっこばかりの学び」と
「本当の学び」があります。
上っ面の、あっさ~いところの学びというのは、
深さ10cmほどのベビープールで
ビチャピチャやる水遊びのようなものです。
本当の学びとは、
深海に潜るようなものです。
真っ暗な中に入っていくというのは、怖いことです。
誰にとっても。
で、「深い学び」「高度な成長」
という「響き」に憧れる人は、
いつか、そんな実力がつきますようにと願い始めます。
はい、ここからが本番。
「本気」の人は、
ベビープールから抜け出して、
水深50cmのプールに行って、
溺れそうになって、
「死ぬかと思った」という経験をします。
でも、深海を潜る実力と度胸をつけるのが目的ですから、
気を取り直して、冷静になってみます。
そうすると、
今、死にそうになった深さは、
「な~んだ、立ち上がってみたら、たった深さ50cmじゃ~ん」
と、その浅さで溺れそうになった自分に、おかしくなります。
ですから、
「じゃあ」
といって、そこで、溺れる必要のないようにと
泳ぐ練習を始め、水深50cmの実力をつけていきます。
そして次に、
水深1mのプールで訓練を始め、
やっぱり溺れかかって、死にそうな目に遭います。
ですが、50cmの時の経験がありますから、
「死ぬわけないじゃん」
ということを知っています。
少しゆとりができています。
そうやって、
2m、3m、、と訓練を積みますから、
深海でも潜れる実力を確実につけていきます。
これが「成長」です。
一方、
ベビープールにいて、
誰かが水深50cmで溺れそうになっているのを見て、
「ほらほら、あんな溺れそうになるなんて
なんてみっともない。」
「自分はそんなみっともない思いなんて
しないカッコいい人間だぜ。」
「おっと、水深1mで、また溺れてるヤツがいるぜ。」
「へへ、無理なんてするもんじゃないな。」
「へえ、水深5mなんて、一体なにやってんだか。」
「ええ?深海?そんな暗がりで
怪物にでも食べられたらどーすんだ。」
「それこそカッコ悪すぎるだろう?」
と批評家になって、自分はとても冷静な判断のできる
いっぱしの大人だと、自分のことを
「まんざらでもない冷静なシブイ大人」
と高く評価しています。
そして、ずっとベビープールで
ピチャピチャやり続けます。
決して溺れそうになることも、
決して水を飲み込んで、アップアップ苦しくなって
「ひぃーひぃー」いうような
「カッコ悪い」ことはしないのです。
何かを達成したり、
何かに到達する
ということは、
その途中は、ボロボロになり、
水をガボガボ飲み込んで、
みっともない状態でトンネルを抜けていく
ということです。
そのトンネルを通った人だけが、
深海に潜る実力と、
そこに何があるのか、照らす光を与えられるのです。
それが、「知恵」や「叡智」
といわれるものです。
多いのは、
ベビープールにスライムを入れて、
「うをーっ、うをーっ、こんなにがんばってるぅ~!」
と言っている人です。
それが「トンネル」「ということにする」
わけですね。
「ということにする」
のは自由ですが、
それは、ただのネバネバスライムであって、
「試練」ではありません。
そんなオバカな生き方にならない為に
もっとも有効な方法は、何かわかりますか?
「それは、あなたにとっての試練ではありませんよ」
と教えてくれる人を持つことですね。
そうすれば、
ベビープールでビチャピチャやっている
数年とか、数十年を無駄にしなくてすみます。
20歳から20年経って、
あるいは、30年経って、
実は、通るべきトンネルを
全く通っていなかったと知るのは、
なかなか勇気がいるものです。
だから、そんな都合の悪い現実なんてことを
教えてくれる人をもたず、
スライムで、「かっこばかりの学び」を
楽しむ人は、後を絶ちません。
どちらにしても、
ベビープールから出るには、
勇気がいるのです。
自分がベビープールで
「かっこばかりの学び」をやっている事実を知るのも
勇気がいるのです。
実は深海に行く勇気がないという自分の本心を知るのも
勇気がいるのです。
本当に成長できる人というのは、
勇気がある人です。
だから、成長する人は、
見ていてもカッコ良くて憧れてしまうのです。
では、その勇気とは、どのくらいの巨大なものでしょう?
もう、わかりますね?
「ベビープールから出る」くらいの勇気です。
ベビープールで満足して
「あなた、何やってんの?」
と冷静に鏡を見せてくれる人を、側に持っていますか?
それとも遠くに追いやっていますか?
「勇気」について、考えてみてください。
勇気を持つための「コツ」はご存知ですか?
まだ知らないなら学んでくださいね。
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