戦争と平和と人間と自分
- By Ryoko
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今日、こちらの国では国民の祝日でした。
戦争にまつわるもので、殆どのお店はお休みです。
そのくらい大きな祝日。
アメリカ合衆国の7月4日、
フランスの7月14日に比肩する日として
毎年、盛大な行事であるのは知っていたのですが、
日本が襲撃したことで、
昔は、日本人が街に出ると石を投げられた
なんてこともあったとか。
だからというわけではないのですが、
平和ボケしている日本人の一人として、
そういう行事は、簡単に言ってしまえば他人事。
でもなー、なんだかなー、
と、なんとなく、昨日も「戦争と平和」
の話題が出たところだし、
平和を望む一人として、
今年は、その大パレードを見てみようかな
と思い立ったのです。
で、「石投げられてもいいや」
と覚悟の上で、ノコノコ出かけて行ったわけですが、
石なんてだ~れも投げてきませんし、
いつもの平和な、私の好きな楽しい街の様子そのままでした。
ですが驚いたのは、国を大切にする国民の意識の高さです。
なんと、戦争関係者を讃えるパレードが、
いつまでも、いつまでも、いつまでも、いつまでも、いつまでも
終わらないのです。
兵士たちが死傷した戦闘を記念している行事なのですが、
同時に、過去に参戦した全ての戦闘での
戦死者、戦傷者、参加軍人を讃えているわけですから、
それは、それは、いつまでも続きます。
どこかの国とは、エライ違いだなあと、
比べずにはいられませんでした。
国をあげてのイベントを各地で行うのです。
このパレードには、戦争に行ったおじいさん、
その息子、その孫やら、家族やらも揃って参加しますから、
戦争を忘れる
戦争のことなど無縁
という、どこかの国とは大違いなわけです。
「戦争は無縁」
という意識があるから、
昨日の話題ではないですが、
己の内側では、破壊根性が己の人生を
巣食っているというのに、
「私は創造的で平和主義」
というような錯覚した、平和ボケの
ユデガエルが出来上がるんじゃないのだろうか
と。
確かに、この国にいると
外国人の目から見るからなのか、
戦争関連のメモリアルを街のあちこちで見かけます。
先日も、潜水艦関係のあれこれを見つけて
見入っていました。
それがいいのか悪いのかは、
誰にもジャッジできないとは思いますが、
「平和が当たり前」
という意識は、非常に危険じゃないかと
思うのです。
なぜなら、
教育に携わる者として、
人間の成長しない根本原因に、いつも閉口するのは、
この
「考えなくてもなんとか平和に生きられる」
という
怠惰な堕落精神を感じざるを得ないから。
自分の親ですら、戦争に行ったわけじゃないのだから、
戦争のことは、無知に近いほど
何も知らないわけですが、
戦中、戦後は、皆、必死に生きて、
必死に働いたはずです。
今は、自分のことさえ考えていたらよくて、
自分だけが良ければよくて、
自分以外のことを考えるのが
まるで「損」といわんばかりの
傲慢さです。
時代は、平和に見えていますが、
本質的には、戦時中になりつつあるのかもしれません。
そこで勝ち残るための
知恵とか、仲間とか、新しい考えが
必要じゃないかと思うのです。
そういう「武器」をもたずに茫然と生きているとしたら、
普通に生きているようで、
本質的には、自分の身さえ守れず、
焼けただれて徘徊するゾンビのような姿なのかも。
少なくとも、
ブレーキとアクセルを抱えた我々人間は、
常に、破壊者であることの自覚が必要じゃないかと、
戦争行事の中で
改めて考えてみたりしたのでした。
その自覚がなさすぎるから、
「自分は平和主義者だ」
と平気で嘘をつきながら、
人間関係を破壊し、
言葉と思い(憎しみ)で攻撃し、
人の平和(成功)を心から喜べず、
時には自ら戦争(喧嘩)をふっかけて、
人間の素晴らしい能力をつかって、
自らの人生を破壊させていくことに精を出すのでしょう。
意識を変えていきたいものです。
平和主義ぶった偽善的行為や言葉を発っする前に、
本当に平和を選びたいというなら、
「自分の内側の戦争」について、
もっと理解を深めるべきでしょう。
戦争を始めるのは、必ず「人間」なのですから、
自分という「人間」も無縁だとは言い切れないのですから。
追伸
このパレード、街のどこかで見れるだろう?と
よく調べずに出かけました。
頭の中では、来た道を真っ直ぐに進むつもりだったのですが、
途中で、「なんとなく」右へ曲がってみることに。
着いた所が、なんとメイン会場。
そして、ちょうど式典が始まる瞬間で、
要人が、見た事ないような巨大ンリムジンで降り立ち、
そのままスピーチが始まり、式典スタート。
しかも、ご覧の通り人の頭が邪魔で見えない
ということもなく・・
すごかった私(笑)。
この「なんとなく」をなんと言うかご存知?
どれがお好みですか?
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